初夏の歌

最近は梅雨のように雨の天気が続いていますね。

午前の今は、かろうじて曇り空ですが午後から雨が降るようで☂️洗濯物が乾くか不安です。

さて、本日は初夏の日本歌曲をご紹介します。

「茶摘(ちゃつみ)」

1.
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘ぢやないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠

2.
日和つづきの今日此の頃を
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにや日本の茶にならぬ

これは小学校で習う歌ですよね。私も手遊びをしながら歌った記憶があります。

「野薔薇 (のばら)」

詩: 三木露風 (みきろふう)
曲: 山田耕筰 (やまだこうさく)

1.
のばら
のばら
蝦夷地(えぞち)ののばら
人こそ知らね
あふれさく
いろもうるはし
野のうばら

2.
のばら
のばら
かしこき野ばら
神の聖旨(みむね)を
あやまたぬ
曠野(あらの)の花に
知る教(おしえ)

蝦夷地とは北海道のことで、野薔薇は野生のバラ。寒冷地に生息する貴重な花木として特に北海道に多いハマナスというバラ科の植物があります。

綺麗な曲なので一度は歌ってみてほしいオススメの一曲です。

Sachiyo

春の歌

きょうはソプラノ・レッジェーロの私がレパートリーとしている日本歌曲をご紹介します。テーマは「春」です🌸

早春賦(そうしゅんふ)

吉丸一昌(よしまる かずまさ)作詞

中田章(なかた あきら)作曲

春は名のみの 風の寒さや
谷のうぐいす 歌は思えど
時にあらずと 声もたてず
時にあらずと 声もたてず
氷融け去り 葦はつのぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空
春と聞かねば 知らでありしを
聞けばせかるる 胸の思いを
いかにせよと この頃か
いかにせよと この頃

さくら横ちょう

加藤周一 (かとう しゅういち)作詞

中田喜直(なかた よしなお)作曲

春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう
想い出す 恋の昨日

君は もうここにいないと
ああ いつも 花の女王
ほほえんだ 夢のふるさと
春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう
会い見る時は なかろう
「その後どう」「しばらくね」と
言ったって
はじまらないと 心得て
花でも 見よう

春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう